2013年7月15日月曜日

アーチストかマイスターか

アメリカのシアトル在住中の日本人女性に、
当店のホームページの英語版の作成をお願いしました。
すると、職人をartistと訳してありました。
以前、アーチストと職人の違いを考えたことがあります。
アーチストには自分から表現したいものがあり、職人にはない。
職人はお客様から依頼されたものを作るだけなので、
イマジネーションはそれほど必要がなく、行き詰まることがない。
アーチストは往々にして、行き詰まることが多い。

自分は、お客様から注文を受けたハンコを作るだけなので、自ら表現したいものはなく、
行き詰まることもないので、職人です。
ちょっと普通の職人と違うとしたら、
お客様が望んでいるものより少しだけ良いものを作ろうと思っていることです。

職人はマイスターと思っていました。
ちょうどホームページの作成を依頼した会社の人が来られたので聞いてみました。
「職人はartistと訳してありましたが、マイスターではないんですか?」
「マイスターというドイツ語もありますね」
げっ、ドイツ語だったんだ。カタカナ外来語は、みんな英語と思っていたよ(笑)

あるお客様にこのアーチストとお話をしたところ
「アメリカでは寿司職人さんはsusi artistですから、はんこ屋さんも十分アーチストですよ。」
「そうなんですね。寿司職人さんがアーチストならば、ぼくもアーチストでいいですね(笑)」

ひとつの目標は、日本美術に特化しているボストン美術館から100万円印鑑の注文を
受けることなので、アーチストでやっていこうと思います。


タイプAで宝玉の中に日本語でボストン美術館と入れ、
外側の雲の中に英語表記でボストン美術館と隠し入れ、
さらに日本的なものとボストンで有名なものを入れるステキなはんこを作る自信があります。
いかがでしょうか?
はんこアーチストがお作りします(笑)

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