2013年10月19日土曜日

1.はんこの書体

伝統的にHANKOに使われる書体は、限られています。
例えば、明朝体やゴシック体で印鑑は作りません。
使われている書体を大別すると、篆書体、隷書体、楷書体、行草体、古印体、印相体です。

それは、中国における漢字の歴史からきています。
万里の長城を築いた秦の始皇帝により、小篆(大別すると篆書)が編纂されました。
そして、その小篆を読み書きしやすくした隷書体がその時代に生まれました。

小篆は、石に彫りやすい形、印篆に進みます。
隷書から楷書、隷書から行書、草書が生まれていきました。

そして、日本に渡り、金属に彫ってあった隷書が欠けているのを見て、それはそれで味わいがあると思い、古印体という日本独自の書体が生まれました。
それぞれの書体で書いたものです。


次回は、日本独自な印相体についてです。

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